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基本金の「組入」「取崩」
基本金の処理を行う上で、各号の基本金が「組入」になるのか「取崩」になるのかは、意外に間違いの多いところです。


『学校法人会計問答集(Q&A)第16号 基本金に係る実務上の取扱いについて 3-4』によると、以下のような記載があります。

①当年度の組入れ、取崩しの内訳を記載し、基本金の各号ごとに計算して組入れが多い場合は「当期組入高」、取崩しが多い場合は「当期取崩高」として記載する。

②第2号基本金から第1号基本金への振替については、上記の計算に含めることなく「当期組入高」の中で取り扱う。

③各号の「当期組入高」を合計した額が合計欄の「当期組入高」と一致し、各号の「当期取崩高」を合計した額が合計欄の「当期取崩高」と一致する。


このうち、②の記述がこの処理をわかりにくくしているところです。


以下、説例を使って検討してみましょう。
【説例】
・従来より新校舎建築計画に基づき、3億円の第2号基本金の組入を行ってきた
・当期、新校舎(取得価額5億円)が完成したため、3億円を第2号基本金から第1号基本金へ振り替えた
・他の計画による第2号基本金の当期組入が1億円あった
・その他の基本金組入対象資産の異動は無かったとする


各号の基本金ごとに計算を行っていきます。
まず、第1号基本金について、実際の第1号基本金は、新校舎の取得価額の5億円だけ増加することになります。
しかし、上記の②の記述により「組入高」又は「取崩高」を計算する際には、第2号基本金からの振替は計算外とします。
従って、
{5億円(新校舎)-3億円(2号基本金からの振替)}=+2億円→組入高
という計算が正確な考え方になります。


次に、第2号基本金について、実際の第2号基本金は、第1号基本金へ振替えた3億円が減少し、他の計画による組入1億円が増加しますので、差し引き2億円だけ減少することになります。
しかし、この場合も「組入高」又は「取崩高」を計算する際には、第1号基本金への振替は計算外とします。
従って、
{-3億円(1号基本への振替)+3億円(1号基本金への振替)}+1億円(他の計画による組入)=+1億円→組入高
という計算が正確な考え方になります。


第2号基本金については、基本金残高が減少しているのに、組入額となり少し違和感があるかもしれませんが、このように考えていきます。


上記説例の基本金明細書の記入イメージは以下のようになります。

第1号基本金
前期繰越高    ×××
当期組入高
 建  物 
  校舎建築   2億円
  2号基本金より3億円
 計         5億円
当期末残高    ×××

第2号基本金
前期繰越高    ×××
当期組入高
 ○○計画    1億円
 1号基本金へ △3億円
 計        △2億円
当期末残高    ×××

合  計
 前期繰越高   ×××
 当期組入高   3億円(1号2億円+2号1億円)
 当期末残高   ×××


【参考】http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/001/002/004/003.htm

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